PC 組み換えの記録 2021-2022Q2

前回の記事 の続きです

メイン PC の組み換えと、その余剰パーツ +α でサブ PC を錬成したのでその記録です。

目次

    1. メイン PC
    1. サブ PC

1. メイン PC

イントロダクション

それまでのメイン PC は 2019 年にほぼ一式新調して組んだものでした。そんな中 2021 年の初頭、特価の X570 マザーを見つけ…

組み換え前の構成

Parts Product
CPU AMD Ryzen 7 2700X
CPU Cooler Corsair H100i PRO RGB
M/B ASRock X470 Master SLI
RAM Corsair VENGEANCE LPX DDR4-2666 16GB x2 (32GB)
GPU MSI Radeon Vega56 Air Boost OC
SSD NVMe 250GB + 1TB / SATA 500GB
HDD 1TB + 3TB
PSU Corsair RM1000x
Case Fractal Design Define XL R2

マザーボード : ASUS ROG Strix X570-F Gaming

それまで使っていた X470 マザーが、M.2 の2番目が Gen2 までしか対応してなかったりと足回りの弱さが気になっていました。また、組み上げてから2年経ち不安定さが目についてきたためギリギリ Zen+ 世代に対応する X570 が載ったものにマザーだけ取り替えてしまおうと考えていました。21 年 3 月某日、某工房のセールで特価になっていたこのマザーに目が止まりました。さらに某 Pay のクーポンもあり当時の最安からかなり安くなることから購入を決めました。久しぶりの ASUS マザーだったり。

CPU : AMD Ryzen 5 5600X

マザーを購入後数ヶ月放置していたのですが、そんな中 Forza Horizon の新作の情報が出始めており、当時のサブ PC ( Haswell 世代 )が CPUの 世代・性能的に動作が厳しいのではという懸念が生じました。またシステムの不安定さが目立っており、そこで原因と思われるパーツ達を一式入れ替えてしまい、そのパーツでサブ PC を生成しようという方針に転換することにしました。3700X 辺りを検討していたのですが、コア数よりもシングル性能を優先することにし、また予算制約もあって当時値段が下がり始めていた 5600X に決めました。この先上位モデルに載せ替えることもあっても同世代だと問題も少ないだろうという目測も。

そのほか

  • 電源ユニット : FSP Hydro PTM PRO 850W

    • 通称「夢の跡電源」であった中古の RM1000x ですが、システム不安定の原因の一説であったことと 1000W クラスまで必要なかったということもあり、メイン側を新品に入れ替え RM1000x をサブ側に移動させることにしました。そこで W 数を落としつつ 80 PLUS グレードを Platinum クラスに上げることにし、当時かなり安価でありつつ海外レビューでの評判も上々であったこの電源を選択しました。ただしデカくて重いというのは性能とトレードオフということで…
  • 簡易水冷 : Corsair H115i RGB PRO XT

    • ケースに入る最大サイズの 140mm クラスで安価であり、iCUE から制御したいとなると必然的にこいつを選択することになりました。どちらにせよケースの関係で ELITE CAPELLIX 等を入れたところで見えないわけで…
  • SSD : CFD PG3VNF 500GB + WD Blue SN550 1TB + Samsung PM981 512GB

    • 折角の Zen3 + X570 ということでシステム用には PCIe Gen4 NVMe の中で当時値下がりが大きかった PG3VNF を選択。ゲーム用には以前買ってから未使用で放置してた SN550 を引っ張り出してきました。ついでに ユーザーデーター類を入れていた HDD を SSD に移行するにあたって、それまで作業用にしていた SATA SSD を流用し、代わりに引き出しに眠っていた PM981 に変換ボード経由で PCIe に挿すことにしました。(マザーの M.2 少ない…)
  • メモリ : Corsair VENGEANCE LPX DDR4-3200 16GB x4 (64GB)

    • 当初の組み込み時メモリは別の PC に挿していた手持ちのものを仮に挿しており、しばらく経ってから 3600MHz / 16GB x2 あたりのモノを購入する予定でいました。そんな中、年始に新年セールで 3200MHz のこいつが底値レベルまで値下がりしていため、これからの値上がり不安もあり思い切って購入してしまいました。速度は予定より下がった代わりに容量は倍増することに。

組み込み

  • 組み込みは、ダウンタイムを極力抑えつつメイン PC のサブ PC 化を同時に進めるため以下の順に行いました。

    1. 後述するサブ PC 用ケースへ現行メイン PC の中身一式を入れ替え
    2. 空いたケースを清掃後、新パーツ組み込み
    3. 仮のグラボ等を挿し動作チェック
    4. 流用するグラボ・HDD を旧 PC から移設し、本番セットアップとデータ移行
    5. Enjoy! サブ PC のセットアップ
  • 電源ユニットと簡易水冷のケースなどとの干渉を懸念していましたが、事前調査の甲斐もあり(?)電源ユニットはギリギリ収まり、簡易水冷も想定より余裕をもって取り付けられました。ただしラジエーターのネジ穴間隔がケースと合わずに前方はネジ止めできていないのは完全に想定外。

  • OS は Windows 11 も対応可能でしたが安定性を考慮してしばらくは様子見ということにし、あえて Windows 10 のままです。

メイン PC のまとめ

というわけで、以下のような構成となりました。太字は変わった所です。

Parts Product
CPU AMD Ryzen 5 5600X
CPU Cooler Corsair H115i RGB PRO XT
M/B ASUS ROG Strix X570-F Gaming
RAM Corsair VENGEANCE LPX DDR4-3200 16GB x4 (64GB)
GPU MSI Radeon Vega56 Air Boost OC
SSD NVMe 512GB + 1TB + 512GB / SATA 500GB
HDD 3TB
PSU FSP Hydro PTM PRO 850W
Case Fractal Design Define XL R2
  • 感想
    何が変わったのかよくわからん…
    というのは 半分ホントで半分ウソ で、 CPU はマルチコア性能では劇的な向上があったわけでなく、やはり大きく性能に影響するグラボは変わっていないので、そこまで体感できるほどの変化はありませんでした。(その他のパーツは性能に直結するものでもないわけで…)しかし、動作の安定感がかなり上がり、全体的な快適感は上がりました。また、Forza Horizon 5 の起動が高速化し(これは SSD の恩恵が大きそうですが)グラボは変えてないのにフレームレートが気持ち安定するようになったりしたのも大きいですね。ただメモリ 64GB はやっぱり不要だったかもしれませんが、メモリは多ければ多いほど良いということで。

  • 将来的には
    まずはグラボの更新ですね。Radeon に散々苦しめられたので次は GeForce にしたいところで、ここまで待ったということもあり RTX3000 番台は飛ばすこととし 4000 番台を待とうかと。(今度こそマトモな価格で発売されるといいですが…)ただここ最近 3000 番台の上位モデルの中古の値落ちが激しいので悩んでいたりします。
    ケースも謎の剛性感があるのはよいとして、流石に設計の古さを感じていておりイマドキのモノに入れ替えたいところですが、電源ユニットのサイズ制約もありだいぶ選択肢が少ないのが現状です。側面はソリッドパネルがいいとなると Fractal Design ぐらいしかない。SilverStone? 知らない子ですね…

サブ PC

はじめに

メイン PC 組み換えで出た余剰パーツで組み上げることとなったサブ PC ですが、ただ普通のケースに組んでも面白くないなと思い、ここで趣向を変えてガラスサイドパネルなケースで組んでみようということに決めました。ただしあくまでもサブ PC なのでできる限りコストは掛けないという制約付きですが…

概要

完成後のスペック表です。太字は新規に調達したパーツです。

Parts Product
CPU AMD Ryzen 7 2700X
CPU Cooler Corsair H100i PRO RGB
M/B ASRock X470 Master SLI
RAM Corsair VENGEANCE LPX DDR4-2666 16GB x2 (32GB)
GPU PowerColor Radeon RX570 8GB
SSD NVMe 250GB + 1TB
HDD 1TB
PSU Corsair RM1000x
Case Corsair Carbide 275R TG (White)
Fan InWin Sirius Loop x3
Misc DeepCool ST500 ARGB / EZDIY-FAB Sleeve Cable

パーツとか

  • Corsair Carbide 275R TG (White)

    • 今回のメインとなる中が見えるケースです。当初は1万円前後のケースということで Corsair 4000D か NZXT H510 あたりを検討していたのですが、ふと寄った某 PC ショップ (”ぼう”が付くほうではない)でちょうどこいつが1個だけ特価で売られていたのが目に止まり、サイズ的にも丁度よい感じだったので購入しました。白色になったのもこれしかなかったからという理由だったりします。ただし発売はそこそこ前なので設計は最新ではなく、裏配線スペースが狭いのが難点。
  • InWin Sirius Loop 3 Pack

    • お財布に優しく派手すぎない ARGB で光るファンといったらこれですね。白い方 (Pure) ではないのはただこっちの方が安いからケース以外は黒で統一しようという計画だったためです。あまり静かではない気がするのは値段相応といったところですかね。実質後継の Sirius Extreme が発売となり、一時期終売疑惑がありましたが今は普通に売ってますね。 某所では価格が逆転していたが謎
  • DeepCool ST500 ARGB

    • これまた光る GPU ホルダーです。当初予定にはなかったのですが、補助電源ケーブルに引っ張られてるのかグラボの端が下がっているような気がしたので保険のためと、光り物パーツの追加の意味も込めて購入しました。PCIe ブラケットとつっかえ棒の両方で支持するタイプなのでガッチリ固定できるところがレアかも。 ARGB LED はあまり明るくはありませんが、アクセント感がありむしろ好印象でした。最近の DeepCool 製品はデザインが好みの方向に向かっていて割と推しだったりします。ただブログ執筆時に確認するとどうも終売してしまったようです…残念。
  • EZDIY-FAB スリーブタイプ電源延長ケーブルセット

    • このタイプの PC ビルドには必須と言っても過言ではないスリーブケーブルです。ただし CableMod クラスは明らかに予算オーバーかつ不必要なので、 Amazon で中華?製品から適当に選択しました。これも前述の通り白はセール対象ではなかったからあえての黒です。作りは値段相応な感じではありますが特に不具合なく配線できてます。

組み込み

前述の通りケースの裏配線スペースが狭かったのと、電源延長ケーブルを使ったのもありケース裏は半ば押し込むような形になってしまいました。ケース付属のファンを流用して簡易水冷のラジエーターをファンサンドイッチしようとしたのですが、ケース付属のファンは PWM 制御に対応してなく、逆に簡易水冷側は PWM 制御にしか対応していませんでした。そのためそのままだと流用ファン側が常にフルスピードで回転してしまうことに… そこで Ainex の PWM-Master という魔のアダプターを噛ますことになったり。この分の出費 +α でファンが買えたとか言わない この辺り以外は特にトラブルもなく組み込むことができました。Windows の再インストールを行わなくていいように、OS がインストールされたドライブ等の変更は行っていません。


サブ PC のまとめ

この手のビルドは初めてでしたが、見た目は概ね当初の想像通りでちょうどよいサイズの PC を組み上げることができた思います。個人的にはあまり光り物推しな PC は好みではない方だったのですが、一回こうやって組み上げてみるとそのようなビルドが好まれる理由が分かった気がします。今回は流用パーツ中心かつ予算重視でしたが、いつかはイチからパーツを選定していい感じの光り物 PC を組んでみたいですね。

最後に

今回の一連の PC 組み換え計画はパーツ収集や組み込みに長期間かかった関係上、1 年に渡る一大プロジェクト?になってしまいました。それによって中々動作確認ができず、もし初期不良だったら…とか、保証期間も無駄に消費してしまう(例としてマザーは保証期間の 3/4 を塩漬けされていた)のはちょっとした問題であったり(杞憂に終わりましたが)。ただ分離購入によってお財布へのダメージはそこまで大きくなかったように思うのは利点かもしれません。最終的には中心となるパーツをほとんど替えてしまったため、これから数年は何もない限りマザー交換 / OS 再インストールが必要なレベルの組み換えは無いはずですと思いたい